昭和52年10月22日 朝の御理解
御理解 第46節
「痛いのが治ったのでありがたいのではない。いつもまめながありがたいのぞ。」
私共はもう、いつもまめなのが有難いと言う事は分っておるけれども、本当に喜びが足りない。まめな時の信心が足りない。そんな事を痛感します。この度記念祭の御本部へのお礼参拝、それに恒例の菊栄会の方達の、菊栄会の信心実習会、引き続いて昨夜帰らして頂いたんですけども、御本部参拝はまあ有難い事ですけれども、それから帰りに、宮島に私は初めてでした。寄らせてもらいましてあちらで一泊させて頂いた。
もうそれこそ最高の場所と、最高のサービスと料理、まあ何からかにまで行き届いたことでしたが、天皇陛下がお泊りになったという旅館でした。そりゃまあ見事な、ご馳走なんかも沢山。ところが私今ここ四五日身体を悪くしておりますもんですから、皆さんと一緒に座って御神酒を頂く言が出来んのです。そうかと言うて腰掛けてもどこかこう悪いし、大変もうだからそのおご馳走の味がしませんです。
それでもうほんの一寸手を付けただけで、もうすぐ休ませて頂いた。何か白々しいもんで、本当に会全体の雰囲気が何か盛り上がらないで悪い。まあ皆さん私を中心にして、色々して下さるんですけれども、してから翌日昨日です。見物さして頂きますけれども、とにかく歩くのに大変骨が折れますから、いつも宮崎さんがもう抱えるようにして、もう本当に、「もう行かんでん、見らんでんよか」ちゅうごとある。
もうとにかくそんな状態でしたからもう見るものも、聞くものも食べるものも「家でじっとしとったが一番よか」と言う様な状態の中に、菊栄会の信心実習を終わらせて頂いて、昨夜帰らして頂いたんですけれども、もう本当に見るものも聞くものも、食べるものも、自分の健康だけで全然味がないですね。そして皆に迷惑をかけるし、大変相済まんことで、今朝からこの御理解を頂いて、もういよいよ以て健康であると言う事。
もうどんなに難儀を感じましても、もう第一に「体の丈夫を願え」と仰るが、体の丈夫であると言う事はもう何よりに増しても幸せなことです。ところが一番のそういうおかげを私共が、いわゆる健康であることが当たり前のような思い方をしてるような感じが致します。もう確かにもう身体が悪かったら、それこそ見るもの、聞くもの味わうもの、その味がないです。どんなに素晴らしい日本三景の一つと言われる、宮島辺りの美しいとこを見せて頂いても出来るだけなら行かん方がよか。
もうここにじっとしとった方がよかというごたる。それを強引に引っ張り回されたけん、却ってもう身体がきついと言う様な、もう本当に他のもの一切が、もう本当に一切が、幸せの条件の一切がもう無になってしまう様な感じが致します。確かに本当に「この病気を治してもろうたら、もうそれこそ全財産を打ち振ってもええ」と例えば身体の悪い人が、言うたり思うたりすると言う言が本当に、やはり実感としてね感じます。
そういう尊い健康なおかげを頂いておると言う事は、信心のある者もない者も同じなんですけれども、信心のある者はです。何とか健康であると言う事に心の底からお礼の言えれるような手立てとか、やはり考えをもちっと深く持たなければいけないと言う事でございます。信心がないならね、もう健康と言う事を当たり前のように思うておりますけれども、信心のある者は、この様に「痛いのが治ったのが有難いのではない。
いつもまめなのが有難い」だから果たしてどれだけまめなことに有難いものを感じておるかと言う事なんです。もうそこにはね、一切の難儀が帳消しになるくらいに素晴らしいことなんです。又は身体が悪いと言う事は一切の人間の幸福の条件がまた帳消しになるような感じが致します。もう健康であると言う事ほど素晴らしいことはありません。今度御本部参拝の奥城で頂きましたことは、沢山な箸置きを沢山頂くんですね。
お箸を置きます。それで私感じたんですけれども、いわゆるままになった後の、やれやれとこう箸を置いておるような状態が今の合楽の状態じゃなかろうかと。皆さん「十年祭十年祭」と言うて一生懸命、これも私を含めてやっぱりそうだと思う。それで有難いことに大祭の後にこの様な身体の状態ですから、まあお繰り合わせ頂いとったんですけれども、やっぱりそのやれやれがこういう形になって現われて来たのじゃないかと、改めて信心の、シャンとしなければならないと言う事じゃなくて。
息を抜かずに信心はやはり続けさせて頂けれる何ものかが、ここに工夫されなけりゃいけません。言うならば「話を聞くばかりが能ではない。わが心からも練り出せ」とおっしゃる、その練り出させて頂く所が欠けておるかのように、今度の御本部参拝でそれを思わせて頂きました。まず何と言うても、体の丈夫を願わしてもらい、体の丈夫が元とさえ仰る。確かに体の丈夫は、成程人間の幸せの元だなと言う事を、痛感致しております。
どうぞ。